Spainスペイン

7月18日(火)

昨日と同じように8時に朝食へ。最後のイングリッシュ・ブレックファスト。支度して9時にチェックアウト。ホテルマンに「何で帰るの?」「1人で行くの?」と英語で聞かれ、「スペインで友達に会う」と答えると、「気をつけて」と言ってくれた。これからの一人旅を励まされたような気がして心が軽くなった。さあ、いざスペインに出発!!

まずはヒースロー空港までの地下鉄のチケットを買わなくちゃ・・・でも、自動販売機を見ても、どれが何だかさっぱりわからない。アールズコート駅は結構混んでいる。グズグズしていられない。困っていると、隣の若いお姉さんが教えてくれたが、なんと小銭が足りない。いったん駅を出て、売店で1番安い雑誌を買って両替する。

エレベーターで地下へ降りて乗り場へ行くと、どうやらヒースロー行きと途中で違う方向へ向うのと、2種類あるらしい。ノーテンキの私は何も考えずにすぐに来た電車に飛び乗った。ホームにいた旅行者風の若い男の子が「これ、ヒースローへ行く?」と聞いてきたので、「I don't know...」と首をかしげると、中の乗客に聞いてくれた。したっけ、やっぱヒースローには行かないんだって・・・(^_^;)うひゃー!

危うく違う便に乗ってしまうところだったんだネ。慌てて降りたよ。多分、私に間違いを気付かせてくれたんだと思う。「Thank you very much」とお礼を言うと、ニッコリして「No problem」。恥かしかったけど、さりげない優しさに心がなごんだ。

おかげで早めに空港に着いた。チェックインを済ませてから、免税店の下見。おみやげは荷物になるので、なるべく旅行の後半に買うつもり。12:15発マドリッド行きBA464便、ゲート21で搭乗開始。しかし、何やら荷物の積み込みでトラブルがあったのか(?)1時間半も機内に座ったまま待たされ、やっと離陸。なんてこった・・・(-_-;)

結局、マドリッド到着は予定を大幅に遅れて16:40。すぐバラハス空港で両替して、タクシー乗場へ。待ってましたとばかり、気の良さそうなおじさんが寄ってきて、荷物をトランクに入れてくれた。住所とホテル名を書いた紙を手渡す。鼻歌を歌いながら、ものすごいスピードでぶっ飛ばす。

20分ほどでホテルのあるグランビアへ。メータは3,200ペセタだったのに、4,600ペセタ請求される。荷物代と空港割増がかかるというのは聞いていたけど、それにしても高すぎない?日本円にしたら3,000円くらいだから、まっいいか。感じのイイ陽気なおじさんだったし・・・。

本当は地下鉄を利用すればもっと安いのだけど、なんせ、事前調査でマドリッドの治安の悪さを散々聞かされていたので、まあ、安心料ということで・・・

しかし、グランビア通りに降ろされたのはいいけど、私の宿泊するはずのホテル「AMBERES」の看板が見当たらない。建物に番地が書いてあるんだけど、「67」と「69」はあるのに、肝心の「68番地」がない?どうなっちゃってるの?

仕方なく、近くの小さな雑貨店に届け物をしていた配達の男の人に尋ねてみた。すると、なんと通りをはさんで番地が奇数と偶数で向かい合わせに並んでいるらしい。多分スペイン人だろうけど、ちゃんと英語も通じたし、色々にこやかに話し掛けてくれる優しい素敵な配達人だった。スペイン男性、かなり好印象

AMBERESは、看板も出ていないし、ビルの7階が受付でその上の8階から9階に部屋がある。こんなホテルは初めての体験。我ながら、よく辿りつけたものだと思う。友達とは4時頃にロビーで待ち合わせだったので、もう1時間半も過ぎている。心配かけてしまったが、飛行機が遅れたのだからしょうがない。Eメールが縁で知り合った友達なので初対面。「はじめまして」の挨拶を交わす。

マドリッドもロンドンと同じで6時過ぎても昼間のように明るい。でも、南ヨーロッパだから、ロンドンより空気が温く、日差しがまだまだ高くて強い。まずは、歩いてすぐ近くのスペイン広場へ。かなりの暑さなので噴水が心地よい。

レストランはどこも9時過ぎでないと開店しないので、ゆっくりと観光を楽しみながら地下鉄でプエルタ・デル・ソルへ。何故ならば、こちらは暑さしのぎに1番暑くなる昼過ぎから夕方にかけて「シエスタ」というお昼寝の時間を持つそうだ。だから、日本なら夕飯時の6時頃に開いているレストランは少ない。

PLAZA DE ESPANA

  
PLAZA MAYOR   マヨール広場の似顔絵描き

プエルタ・デル・ソル駅からマヨール広場まで歩いて、おみやげ店や似顔絵描きを覗いてから「ボティン」というレストランへ。なぜか日本語メニューがあって助かった。アスパラサラダとガスパチョと牛肉のマシュルームソテーを注文。デザートはチョコレートアイスクリーム、これが超美味!私達が食べ始めてからだんだん混んできた。人気の店らしい。

ホテルの部屋はロンドンよりかなり広々している。造りは古いけど、シャンデリアや開き窓の感じが南国風。バスルームもまるで1部屋分くらいあって、ゆったりした気分。でも、シャワーの出が悪かったり、鍵の開け閉めが困難だったり・・・(^_^;)グランビア通りに面しているため窓の外は夜中ずっと騒がしかった。

マドリッドもやっぱり疲れ知らずの街みたい。。。

7月19日(水)

目覚ましがまだ7時前だと思ってのんびりしてたら・・・ふと腕時計を見ると、なんともう7:45!!ゲッ、なんで?電池切れ?と思ったら、よく考えてみると、そういえば昨日マドリッドに着いてから目覚し時計の時差の調節をするのを忘れていた。8時に朝食の約束だったので、めちゃ慌てた。失敗!

9:30にホテルを出発して、まず地下鉄(METRO)でアトーチャ駅へ。マドリッドの地下鉄料金は回数券になっていて、10回で680ペセタと安い!今日のお目当ては「ソフィア王妃芸術センター」。アトーチャ駅のすぐ近くのはずが、反対方向に向ったようで見当たらない。

重厚な建物があったので「あれかな?」と行ってみると、入口に立っていた制服を着た素敵な男性が「ここはではない」と場所を教えてくれた。古風なユニフォームがめちゃ似合って、最高にハンサムなお兄さんだった。一緒に写真を撮ってもらえば良かったと後悔。ちなみにそこは農業省だったらしい。

この美術館は入館料500ペセタ。中は涼しくて快適。ピカソダリミロの作品がある。スペインは類稀なる個性的な芸術家を輩出してきた国・・・初めて「本物」を目にして、やはり迫力に圧倒される。広い館内は巡っても巡っても尽きない。おみやげショップでピカソの「ゲルニカ」のジグゾーパズルを買った。

快い疲れを覚えて外へ出ると、もう1時半。近くの屋外カフェテラスでランチ。いかリングとコロッケのセットとオレンジの生ジュース。絞りたてがとっても美味しい!さすがオレンジの産地スペインだね。

  
アトーチャ駅周辺   ランチ&オレンジジュース

PALACIO REAL

さて、お次はプラザ・デ・エスパーニャまで地下鉄に乗って、王宮(Palacio Real)へ。お城の中を見学できる。入場券(850ペセタ)を買うのに少し並んだが、バッキンガム宮殿周辺ほどの混雑はなかった。その豪華絢爛な造りは息を呑む素晴らしさ。昔、ここでスペインの王様やお妃様が優雅に暮らしていたんだろうな。。。

王宮周辺には広い公園がある。相変わらず太陽は燦燦と照り輝いてかなり暑い。近くの屋台でアイスクリームとミネラルウォーターを買ってひと休み。

今度は、地下鉄でショッピング街セラーノ通りへ行くために、アルグエーリエス駅で乗り換えようとしたが、たまたま通りかかった地下道の壁にインターネットカフェの看板を見っけ!マドリッドでは探すのは無理だろうと思っていたのでラッキー家族からメールが届いていたので、すぐ送り返す。

やっとセラーノ通りに着いた頃には、もう時間が押し迫っていた。ショッピングにはゆっくり時間をかけて歩きたいタイプなので、少し残念。迷いに迷ってあきらめたエルメスのお財布がちょっと心残りかな。。。まあ、縁がなかったのでしょう。

治安が最悪という噂のコロン広場も通ったけど、えっ?どこが危ないの?って感じで通り過ぎた。最後にレティロ公園を観光してから、ほとほと疲れ果ててグランビアへ戻る。

  
PARQUE DEL RETIRO   PAELLA

スペイン最後の晩は、やっぱ「パエリヤ」でしょ!ということで、「バラッカ」というレストランで夕食。サラダと生ハム、レモンシャーベット、そしてビールでマドリッドの夜を堪能した。スペインの食べ物はどれも美味しかった。ボリュームもたっぷりなので、毎回毎回一生懸命食べてた・・・太ったかも?(^_^;)

帰りは11時を過ぎていたけど、ホテルまでは結構近いので歩いて帰ってみることに。この治安が悪いことで有名なマドリッドで女2人、私達って度胸あるかも?時々、声をかけて来る男の人もいたけど、言葉がわからないふりして(てゆうかホントに分からないんだけど)ドキドキしながら賑やかな繁華街を通り抜けた。

しかし、1番心配したマドリッドだったけど、全く危なげなく2日間が過ぎ去った。なんだか気が抜けた。明日はもう、スペインを発つ。

ホテルの窓から見えた景色(グランビア通り)

ポルトガルへ ホームへ戻る イギリスへ

inserted by FC2 system